2019/12/11
皆さんこんにちは。
12月に入り冬らしい陽気になってきましたね・・・といいたいところですが、全く冬らしくない暖かな日が続いています。この暖かさはクリスマス頃まで続くようですが、ということはクリスマス後より急激な冷え込みがやってくるということで、インフルエンザなどにも注意したいですね。
これからやってくるであろう冬本番の寒さでお困りなのは「冷え症」の皆さんではないでしょうか。手足の冷えで「夜も眠れない」という方も多いと思います。最近ではいろいろな保温素材でできた靴下をはいて寝たり、湯たんぽなども流行っているようですね。これは冷たい足を温める方法ですが、いちばんいいのは「足を冷えなくさせる」ことです。よって今回はご自宅で一人でできる「冷え症改善マッサージ」をご紹介したいと思います。今のこの暖かい陽気の内に始めて、これから来る寒い冬に備えましょう。
➀冷え症はなぜ起きる?
冷え性は身体の末端部分が冷える(体温が低下する)ことを言いますが、冷えた部分を温めるのは血液の仕事です。その時の身体の状況により脳にある体温調節中枢という部分が血液の温度を上げ下げし、身体全体に行き渡らせ最適な体温を保っています。この機能が正常に働いていれば、頭のてっぺんから足の先まで体温は同じ温度であるはずですよね。「冷え性」の方は身体全体の体温が低下して手足も冷たくなるのでしょうか?先にも述べた通り「冷え症」とは身体の末端部分のみが冷えることをいうわけですから、体温を調整してくれる血液の末端部分への流入が何らかの原因で邪魔されることによって起きるのです。 血管の病気や血圧など血流の邪魔をする要素は多くありますが、ここでは「筋肉」が邪魔をしている場合の改善方法をお話ししていこうと思います。
②血液の流れを邪魔する筋肉とマッサージ方法
1、殿筋(お尻の筋肉) 人体の中で最大最強といわれているのがこの殿筋です。主に股関節を後ろに引いたり、横に上げたり、捻ったりといった仕事をしていますが、いちばん重要な仕事は「姿勢の維持」です。立っている時はずっと収縮し続け、座っている時はずっと伸ばされながら姿勢を維持しています。当然殿筋は疲労し、硬くなり周囲を走る血管を圧迫する事で足への血流を邪魔するようになります。
・簡単「殿筋」マッサージ 布団の上に仰向けに寝ます。まず片方のお尻と布団の間にテニスボールを挟み、軽く寝返りを打つようにお尻をテニスボールに押し当てていきます。少しづつ当てる場所を移動させながら「痛気持ちい」ポイントを探します。そのポイントが見つかったら約20秒間継続して押し続け、それを3回反対側も行います。デスクワークで一日中座りっぱなしという方に効果的で、これだけで「足の指先がジンジンしてきた」と実感できる人も多くいます。
2、腓腹筋・ヒラメ筋(ふくらはぎの筋肉) この筋肉は主に足首を動かすことが仕事であるため、身体を良く動かしたり、立ちっぱなしの状況が続くことで疲労し硬くなります。また座っている時は椅子の座面に太ももの裏側が圧迫され続けるため、同時に血管も圧迫されふくらはぎに「むくみ」が生じます。このむくみが今度はふくらはぎの血管を圧迫し血流の邪魔をするようになります。
・簡単「ふくらはぎ」マッサージ 手に乳液やボディークリームのような手の滑りをよくするような滑剤をつけ、両手をふくらはぎを包み込むように当て、足首から膝に向かってゆっくりさすり上げます。これを5~10回ゆっくり繰り返します。この時、すねの内側にリンパの流れをよくする「ツボ」がありますので、すねの内側をしっかり刺激するように意識するとむくみ解消の効果も期待できます。
以上のように足の血流改善にはこの2カ所の筋肉のコンディショニングが有効です。ただ一度のマッサージで劇的に「冷え症」を改善しうるものではありません。一番大切なのは「続けること」です(なかなか難しいのですが・・・)。またこのマッサージと同時に行うとより効果的なストレッチもありますので、次の機会にお話しさせていただきます。
南行徳ひびき整骨院では11月より「鍼治療」を開始しました。冷え症に限らず長年に渡って悩まされている症状がある方は一度ご相談下さい。南行徳駅から徒歩1分、夜9時まで受付していますので、お仕事帰りにお気軽にご来院下さい(事前にご予約いただくとスムーズにご案内出来ます)。