2019/06/06
交通事故の無い世の中にするには・・・
皆さんこんにちは。 改元やゴールデンウィークなど何かとイベントごとの多かった5月もあっという間に終わり、早くも6月に入りました。今年ももうすぐ半分を終えようとしています。 この時期になりますと初夏を思わせるような陽気の日も多くなりますが、6月といえば・・・そう、間もなく梅雨入りを迎えます。 雨の日が多くなるとどうしても増えてしまうのが車でのお出かけです。統計でも6月・7月の梅雨の時期とそのあとに続く夏の行楽シーズンを含めた8月までは車の交通量が増え、それに伴って交通事故の発生件数も増加します。特に梅雨の間は雨によって視界が悪くなるためハンドルを握る際も、また自転車に乗っている時や歩行者の時も注意が必要です。
では、近年の交通事故の発生状況はどのような変化を見せているのでしょうか?交通事故発生件数の最も多かった2006年と2016年を比較してみようと思います。 まず発生件数ですが最も多かった2006年には年間で95万件の事故が発生していますが、2016年には48万件とおおよそ半減しています。よって負傷者数も119万人から59万人と約半減しています。これは自動車の事故回避装置の進歩や車体剛性の向上、飲酒運転に対する厳罰化などの各行政機関の取り組みが好影響を及ぼしているようです。交通事故による死者数は1992年に1万2000人弱がピークだったのに対して2016年には3900人、2017年には3700人まで減少しています。 数字だけ見ると「随分と安全な世の中になったなぁ」と思ってしまいますが、高齢ドライバーによる痛ましい事故の報道が後を絶ちません。高齢化社会を迎えたことで今までになかった事故のパターンが増えています。また、歩行者や自転車に対する交通事故の発生件数は先進国の中でワーストなのだそうです。ハンドルを握るときも歩行者でいる時も周囲に気を配るように心がけたいと思います。
統計のところで触れた交通事故の発生件数と負傷者数ですが、負傷者数の方が発生件数を上回っているのは当然のことながら同乗者がいる為です。そこで普段よく見かけるあるものの始まりのお話をしようと思います。
「Baby in car」「Child ㏌ car」ステッカーは何のため?
ファミリーカーによく貼られているこのステッカーの本当の意味を皆さんご存知ですか?このステッカーが貼られるようになったのは、アメリカで起きたある交通事故が始まりといわれています。 ある女性が自動車を運転中に大型のトラックに後方から衝突されました。とても大きな衝撃から女性が運転していた自動車は大破し、女性も意識不明のまま病院に搬送されました。幸いにも女性は一命をとりとめましたが、意識不明の状態が数日続きました。そしてようやく意識を取り戻した女性が最初に発した言葉が「私の赤ちゃんは?」だったのです。大破した車を捜索したところ生後間もない赤ちゃんが発見されましたが既に手遅れだったそうです・・・。 この事故以降このステッカーを貼る車が増え、今では日本でも色々なバリエーションのものが販売されています。私も最初は「子供が乗っているから優しくしてね」や「遅くてごめんなさい」のような意味だと思っていましたが、本来のこのステッカーの意味は「もしこの車が事故に遭ったらまず子供を助けて下さい」であったことを知りました。 このステッカーのように任意で装着するものや、「初心者マーク」や高齢ドライバー用の「もみじマーク」など装着が法律で義務付けられているものも多くあります。それぞれの意味を正確に把握することでも大事ですが、そのような表示のあるないにかかわらず、常に周囲に気を配りながらゆとりを持った運転を心がけたいと思います。
今回は治療にはあまり関係ないお話でしたが、交通事故の無い世の中になってくれるといいですね。事故に遭われてむち打ち症などの辛い症状でお困りの方は南行徳ひびき整骨院にお気軽にご相談下さい。21時まで受付していますのでお仕事帰りでも通院いただけます。