2019/09/25
皆様こんにちは!
ダーツを投げると肘が痛過ぎて
ダーツを引退した鈴木です!
今回も体験談を含めた症状の 話しをしていきます。 本当に色々と経験してます。笑 毎回のように実体験を話して いますがノンフィクションです。 本当に患者様の気持ちを理解 させて頂いて感謝してます。
今回は10年前の話しですが、 当時の僕は昼休みも練習に行く ほどダーツが好きで仕事以外の 時間はダーツに捧げる毎日でした。 ダーツの投げ方は基本的には 真っ直ぐ肘を曲げて、ターゲット に向かって真っ直ぐ伸ばすだけです。 その動きを毎日何時間も繰り返す のですから肘関節や周囲の筋肉 にも負担を蓄積されていくので 亜急性の炎症も起こります。
さて、肘関節とはどんな関節かを 説明していきます。 まず肘関節は腕尺関節、腕橈関節、 近位橈尺関節の3つの関節で構成 されていて屈伸運動と前腕回旋 運動が行われます。 この動きを安定して行えるように 内側側副靱帯と外側側副靱帯があり、 靭帯を損傷すると関節拘縮や関節の 不安定性の原因になります。 側副靱帯は基本的に事故などで横方向 からの強い外力を受ける事で外力が 受けた逆側の靭帯を損傷する事が あります。 治療としては固定する事が重要で治る まで3〜4週間、固定によって低下した 筋力が戻るまでリハビリに3ヶ月ほど 必要になります。 僕の場合は強い外力を横方向から受け ていなく側副靱帯は無事でした。
肘の痛みでよく耳にするケガは他にも 肘内障や肘部管症候群やテニス肘など 様々なケガがあります。 まず肘内障ですが、これは5歳以下の 子供に見られるもので橈骨が発達して いなく軟骨状態で、輪状靭帯という 肘の外側の橈骨を止めておくバンド のような靭帯もゆるいので大人に 急に強く腕を引っ張られるだけでも 簡単に外れてしまう子供独特なもの です。 簡単な整復で治りますが、繰り返す 事もあるので要注意です。 僕は頭は子供、身体は大人な28歳 だったので起こりません笑
次に肘部管症候群ですが、これは 肘の内側から小指や薬指にシビレ の症状を出すもので、肘を曲げた まま仕事をするひとや工事現場で 振動器具を長年使っている人に 起こりやすいです。 肘を曲げていると、伸ばしている 時に比べて尺骨神経は5mmほど 伸びた状態になり神経を圧迫され 異常に繋がります。 ただし、小指や薬指にシビレが ある場合は頚椎椎間板ヘルニア や変形性頚椎症も疑われるので、 頚椎に異常がないかも診る事も 大事になります。 肘部管症候群の治療としては 腕のストレッチや電気治療で 前腕を緩めていくとシビレ はとれます。
最後にテニス肘こと上腕骨外上顆炎 です。テニスのバックハンドの動作 で炎症を起こす事からテニス肘と 呼ばれますが、実はテニス以外が 原因で起こる場合がほとんどです。 中年期以降の女性に多く、パソコン のマウスの操作や手首を使い過ぎる ような方によく見られます。 上腕骨外上顆炎にかかると、タオル を絞る動作やドアノブを捻るだけで 痛みが強くなります。 ひとたび炎症が起こると、手は毎日 使うので炎症が治りにくく症状が 進行してしまうケースもあります。 症状が進行すると安静時にも痛みが 出て、肩や首まで痛みが広がる事 もあり早期発見と治療が大事です。 治療としては患部に対して電気治療 やストレッチ、マッサージで前腕の 筋肉を緩めます。 僕の肘は内側に痛みが出ていたので 上腕骨外上顆炎でもありません。
症状はとても似ていますが、肘の 内側に痛みのでる上腕骨内上顆炎 というものがあります。 この上腕骨内上顆炎は荷物を持つ 仕事の方やゴルフをする方に起こり やすく、一流のテニスプレーヤーに も起こる事もあります。 テニスのサーブやトップスピンを 掛ける際に前腕を回内する事で 前腕を回内する筋肉や手首を底屈 する為の筋肉は全て肘の内側に 付いている為に肘の内側に炎症が 起こり痛みが起こります。 これをダーツに置き換えて考えて 見ると、ダーツを握り前腕を回内 してターゲットに向かいエイミング を行い肘関節を屈曲し、伸展するの と同時に手首を底屈しながらリリース します。 まさに負担のかかる動作が盛り沢山 です。 僕の場合はこの動作の繰り返しを 毎日何時間も続けていたので、 筋肉の異常収縮が起こり、内上顆 に炎症が起こりダーツを投げる たびに痛みが出ていたのです。 最近はダーツを投げても痛みは 出ないのですが、筋力を戻して いなかったので今後は筋トレを してダーツを以前と同じように 投げられるようにしていきます。
今回も自分の体験談からの考察 でしたが、皆様も肘で気になる 症状がありましたら遠慮なく ご相談下さい!