2019/12/19
ブログをご覧の皆さんこんにちは!!
今回は五十肩についてお話しさせていていただきたいと思います。五十肩は名前の通り40~50代の中年以降の方に多く発症する疾患です。 正式名称は『肩関節周囲炎』または『凍結肩(フローズンショルダー)』と言います。40代で発症した場合は四十肩、50代で発症した場合は五十肩と呼ばれます。 五十肩になる原因ははっきりとはわかっていません。特に大きなきっかけがなく、肩に痛みが発生します。肩の腱が断裂していたり、レントゲンで明らかに異常があることはあまりありません。 肩関節は関節包や滑液包、腱板という腱や靭帯など多くのものに囲まれています。加齢により、これらの周辺組織に炎症や癒着が発生してしまい、肩の動かせる範囲が著しく狭くなります。 発症後、数日から数ヶ月にかけて徐々に、あるいは急速に痛みが増してきます。
症状としては、「動かしても動かさなくても肩が痛い」「肩が上がらない」「髪をとかしたり、結んだりする”結髪動作”ができない」「着物の帯を結んだり、ブラジャーをつける”結帯動作”ができない」「腕を後ろに回せない」などの症状があります。肩に痛みが現れることが多いですが、背中や肘の方まで痛む方もいらっしゃいます。重度の方では夜寝ていても痛みで起きてしまう、何もしていなくても痛みが出ることがあります。
治るまでの期間の個人差はありますが、多くの人が3ヶ月、短ければ数日、長くても1~2年くらいです。中には数年かかる人もいらっしゃいますが、五十肩は必ず治ります。 自然に治ることもありますが、放置してしまうと、日常生活に支障をきたすばかりではなく、関節が癒着してしまい肩関節の動きがかなり制限されてしまうこともあります。 なので自然治癒を待つのではなく、早めに治療を行った方が痛みも軽減され、早く回復することができます。
五十肩には、急性期と慢性期があります。 急性期では、安静にすることが大切です。炎症が起こっていて、痛みが強い時期になるので、まずは冷やすことが重要になってきます。 慢性期では、肩関節の周辺組織が癒着してしまわないように、無理のない範囲で腕を動かしてあげることが大切です。
肩関節に起こる痛みには、五十肩の他に肩関節の関節包炎や滑液包炎(肩峰下滑液包炎)、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。 これらは、X線(レントゲン)撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで区別します。
治療法としては、患部を温めてあげることが大切です。冷えてしまうと血液の循環が悪くなり、痛みが強く出る事があります。なので、体温が最も下がる明け方や寒い日などは冷やさないように、湯船にゆっくり浸かるなどして身体を温めましょう。ただし、急性期の場合で熱感などがある場合は、炎症を起こしている可能性が高いので、冷やすようにしましょう。 また、マッサージや電気治療で関係している筋肉を緩めてあげることも効果的です。特に自分で肩周りを動かそうにも動かせない方は電気治療がおすすめです。電気の力で筋肉を動かしてくれるので、自分の力は特に必要ありません。 肩がある程度動くようになってからは、また五十肩にならないように矯正治療などがおすすめです。肩が内側に入ってしまい、肩周りの筋肉が収縮してしまい硬く動きにくくなり、五十肩になってしまうので、そうならないために肩を開いていい姿勢を作れる矯正治療をしていただくといいと思います。 あとは、予防として肩周りの体操などをしていただくといいと思います。 やり方としては、肩甲骨と腕の骨が同じ高さに並ぶように手を自分の肩に当てます。この時、肩の筋肉が緊張しないようにしてください。肩に手を当てたまま、肘で円を描くように肩を回します。最初は小さく、徐々に大きく回していくようにしましょう。右肩の前回し、後ろ回しを1分間。左肩を同じように1分間。最後に両肩を一緒に前後に回して1分間のセットを1日1回行うようにしましょう。 注意点としては、①肩に違和感がある方は行わない②肩に少しでも痛みが感じたときは無理をせず中止する③痛みが感じない範囲で行うようにする これらを守り行うようにしてください。 しっかり予防をして、痛みの無い身体づくりをしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。当院ではこのような五十肩以外の症状にも対応していますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。ご連絡お待ちしております。
南行徳ひびき整骨院