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南行徳ひびき整骨院BLOG腰痛のおはなし

腰痛のおはなし

2018/12/14

平成30年も残りわずかとなりました。日によって気温の差はあるものの冬らしい陽気になってきました。

こんな時期に気を付けたいのがぎっくり腰を含む「腰痛」です。

腰痛は「神様が2本足で歩けるようにしたことと引き換えに人間に与えた試練」と言われるように人類がこの世に存在するようになった頃から人々を悩ませてきたと考えられています。かの松尾芭蕉も旅の途中の宿で腰や足にお灸をしたという記述が作品の中にも残っていますし、三国志に出てくる曹操も常に鍼灸師をそばにおいて治療を受けていたそうです(曹操は偏頭痛に悩まされていたそうですね…)。

では古の昔から人々を悩ませてきた腰痛はなぜ起きるのでしょうか?今日のように医学が発達した世の中であっても決してなくならない腰痛の一般的な原因は何なのかお話していきたいと思います。

人間の身体には約600もの筋肉がついています。筋肉には大きく分けて2つの働きがあります。

①関節を動かす

筋肉は一部を除いては両端が骨に付着していて、筋肉の長さを変える事でその間にある関節を動かします。これを「動」の働きといい、膝や指が動くのは筋肉の短縮・伸張によるものです。

②関節を動かさないように支える

筋肉の短縮・伸張をさせず、一定の長さで収縮させ続ける事で関節を固定します。これを「静」の働きといい、姿勢の保持がこれにあたります。


筋肉の理想的な使い方は①の「動」と②の「静」、「右」と「左」、「前」と「後」をバランスよく使うことにありますが、皆さんはいかがでしょうか? まず「右」と「左」ですが、手には「右利き」と「左利き」、あまり意識される方は少ないのですが足も「蹴り足」と「支え足」という左右の使い分けをしています。靴底の減り方が左右違ったり、歩行後の足の疲れ方が左右で違ったりするのもそのためです。水泳や陸上の短距離(直線的な競技)のトップアスリートのように左右対称を意識してトレーニングをしている人を除いては左右を平等に使うことはまず無理といっていいでしょう。「前」と「後」は地球には重力がありますから人間の体は構造上前と下に引っ張られます。重力に対抗するのがいわゆる背筋(抗重力筋)であり、弱くなったり、硬くなってうまく収縮できないとどんどん背中は丸くなりいわゆる「猫背」になります。最後に「動」と「静」ですが、皆さんのお話を伺うとこちらもバランスよくというのは中々難しいようです。1日の約1/3を占めるお仕事はデスクワークで「座りっぱなし」。通勤は満員電車で「立ちっぱなし」など日常生活の中にこの「ぱなし」が多くないですか?これに「運動不足」が加われば筋肉はほぼ「静」の働きしかしていません。逆に「動」の働きばかりさせていたら疲れてクタクタになりますから、皆さんは休憩という「静」を所々で入れる事で長時間動き続けることが

出来るのです。

このように大部分の腰痛は「動」と「静」、「右」と「左」、「前」と「後」のバランスが崩れる事によって起こります。筋肉内への血液循環は筋肉の伸び縮みによるポンプ作用で促進されますから、「静」の働きばかりさせている筋肉は血液循環が悪くなり栄養分の供給と老廃物の排泄が滞り、結果筋肉は硬くなります。硬くなった腰の筋肉を不用意かつ急激に伸縮させるとぎっくり腰を発症します。

全てのバランスをご自身で整えるのは大変難しいことですが、慢性的な腰痛でお悩みの方はウォーキングでもスポーツクラブでも何でも構いませんので運動を始めてみてはいかがですか?半々とまでいかなくても「静」の中に少し「動」を加えるだけでも筋肉のコンディションは変わっていきます。それでも改善されない頑固な腰痛をお持ちの方は前後左右のバランス改善が必要です。当院の「ひびき式矯正」をぜひお試しください。

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