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南行徳ひびき整骨院BLOGケガをしたときに知っておきたい豆知識

ケガをしたときに知っておきたい豆知識

2020/02/04
皆さんこんにちは。

 

今年は記録的な暖冬といわれていますが、2月に入り東北の日本海側や北陸地方でようやく雪が降り始めたようです。平年に比べれば積雪量はまだまだのようですが、スキーやスノーボードを楽しまれる方はようやくシーズンインといったところでしょうか。

 

私は長野県出身なので、子供のころから冬の遊びといえばスキーやスケートでした。私が子供のころといえばまだ「昭和」だったので、残念ながらまだスノーボードはありませんでしたが・・・・。今はビンディングの性能が昔に比べ各段に良くなったため少なくなりましたが、スキーでは膝のケガ、スケートでは足首のケガはしょっちゅうでした。ただ、スノーボードをしている方の手、腕、背中や腰のケガは今でも多く、ウィンタースポーツシーズンになると当院にも多くの患者さんが来院されます。

 

今回はスキーやスノーボードに限らず、ケガをしてしまった時の応急処置の方法やケガの程度の簡単な見分け方をケガの種類別にお話ししていこうと思います。

 

①打撲(だぼく)

 一般的に言う「打ち身」のことで、何かにぶつけたときに起きるケガの事です。青いアザができて数日でいつの間にか痛みが消えていくというケガの中では比較的軽症の部類のケガとなります。但し、ぶつけた場所が筋肉に覆われている部分と関節など骨がゴツゴツしている部分とで痛みの程度や痛みが消えるまでの時間に大きな差がでます。関節には筋肉が少いため、衝撃のほぼ全てが骨にかかってしまいます。その時に骨の表面にある骨膜に傷がついて「骨膜損傷」を起こすと痛みが消えるまでに長期間かかる場合もあります。

 

・応急処置

 ぶつけた日から3日間は冷やして安静が基本ですが、筋肉の多い部分の打撲で腫れがある場合は患部を軽く圧迫します。この時圧迫が強すぎるとしびれやムクミの出ることがありますのでその時は速やかに圧迫を緩めて下さい。

 

②捻挫(ねんざ)

 「足首をねんざしちゃった」と聞くと「大したことないケガ」と思われがちですが、捻挫とは正常な可動範囲を超えて関節を動かそうと力が加わったときに起きる関節周辺にある組織の損傷を言います。皆さんよくご存じな関節周辺の組織といえば「靭帯(じんたい)」だと思いますが、関節を捻って時に起きる靭帯損傷も捻挫なのです。靭帯損傷だと重症、捻挫だと軽症ととらえがちですが、実は同じ病態を指す言葉です。靭帯の損傷度合いにもよりますが、痛みが消えるまでに約10日、靭帯の修復が完全に終了するまで3週間かかりますのでその間の適切な固定や治療が必要となります。「ただの捻挫だよ」と放置した結果、1ヶ月たっても痛みが消えないと来院される患者さんも多くいらっしゃいます。捻挫=靭帯損傷であることを肝に銘じて医療機関に受診してください。

 

・応急処置

捻挫の重症度は「腫れ」と「腫れ方」で判断します。手足であれば必ず反対側の同部位で比較します。ケガをしてから短時間(30分以内)でごく限られた場所(外くるぶしのまわりなど)に「ポコン」という腫れ(限局性の腫脹)がある場合は必ず「靭帯損傷がある」と言って間違いありません。腫れの次に確認することは関節の動きです。痛いながらも関節を動かすことができれば「捻挫」ですが、この時関節を動かすことができない場合は「脱臼」に分類されますので注意が必要です。

 軽度なものでも靭帯損傷があれば熱感と腫れが必ず出てきます。受傷からなるべく早めにアイスパックや保冷剤などで患部を冷やしてください。腫れが「ポコリ」とある場合は間違いなく靭帯損傷がありますので医療機関への受診をおすすめします。

 

③骨折(こっせつ)

 一般的にはポキンと折れた状態が骨折と思われがちですが、折れていてもズレのないものやヒビが入った状態も骨折といいます。骨折には何か強大な力が身体に加わった場合、例えば交通事故や高い所から転落したなどで骨が折れてしまうものと、捻挫の延長線上で骨が折れてしまうものがあります。よって捻挫の中に骨折が含まれていることがよくあり、実際に突き指の40%に骨折が含まれているという調査結果も出ています。

 

・応急処置

 捻挫と同様にごく限られた部位に「ポコン」という限局性の腫脹が出てきます。「歩けるから大丈夫」、「動くから大丈夫」などと自己判断せずに冷却と安静ののちに速やかに医療機関を受診してください。

 

 受傷直後に適切な処置が行われていれば早期に治ったものも、間違った自己判断で治るまでの期間を何倍にも延ばしてしまったという患者さんが多くいらっしゃいます。ケガの程度を判断する際に、私たちが真っ先に診るところは文章中にも多く出てきた「腫れ」です。 いろいろとお話ししましたが、今回覚えて頂きたいことはただひとつ・・・・・

 

          「ポコンと腫れたら骨折か靭帯損傷がある」

 

 それでも判断に困ったり、夜間などで他の医療機関が開いていないといった場合は、お電話でも構いませんので当院にご相談ください。
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